第13回ゲストは金森教授のご紹介
Ⅲ類(理工系)鈴木 勝 教授と谷口 淳子 先生です。
とにかく仲が良いので思わず「出会いは?」ではなく「馴れ初めは?」と伺ってしまったのですが、電通大で一緒に働きだす前、日本物理学会や研究会で年3回程お会いになっていたとのこと。
当時は温泉街で研究会が開催されるなど、親しくなる機会が多かったそうです。
思い出として、イタリアの学会で「20万円あったら何を買う?」と聞かれたとき、谷口先生が「温度計」と即答。周りは「ブランドバッグじゃないの!?」とびっくりしていたと語ってくれました。
極低温の実験には精密な温度計が必要だそうで、数十万円するものも。実験では温度計だけでなく測定装置についても工夫が必要。極低温に限らず、高磁場、高圧などの極限的な環境を実現できる空間は非常に小さいため物理の研究者は意外に細かいパーツの自作をすることが多いそうです。
谷口先生曰く、鈴木先生の作られる冷凍機はとにかく美しい!はんだで部品を溶接したのち後処理を丁寧にしないと数年後さびが出てしまいますが、鈴木先生作の冷凍機は何年経ってもピカピカだそうです。研究室の冷凍機では液体ヘリウムを強制的に蒸発させ、その際に奪う気化熱で約-273℃の極低温を実現しています。その極低温環境に原子レベルで平坦なグラファイトの基板を置き、ヘリウムガスを導入することでヘリウム膜を作ることができます。このヘリウム膜がどのような条件でグラファイトの上を滑るかの実験や、ヘリウムが粘性ゼロの超流動になることでどう変化するかの実験を行っています動画
ご飯のお話ですが、2人とも忙しいので学食か、ハルモニアのお弁当を購入し研究室で召し上がることが多いそうです。
鈴木先生は、高校時代から物理が大好きだった訳ではなく関心があったのは化学だったそう。化学の先生が化学反応は量子力学で説明されると話されたことから物理を学ばれたそうです。数学の先生は鈴木先生は文系と考えていたようですが、45年一貫して物理の研究者をされています。
谷口先生は、2年次の進路選択で「原子レベルでの反応が知りたい」とこれまた化学に関心を持たれたそうです。化学的なアプローチをするか、量子力学的なアプローチをするかで後者を選び今に至ります。3年生で履修した超流動の講義が面白かったことにも後押しされたそうです。
鈴木先生が求める学生像は「○○できない」と言わない人。
できないのでなく経験がないだけで苦手だと言わないで欲しいとのことでした。
谷口先生も同じで、初めてのことに怖気づかずトライできる人に研究室に来て欲しいそうです。
電子や光など勉強してきた背景が違う学生さんたちも鈴木・谷口研には集ります。何事にも挑戦する姿勢が大切。物理で新しい物質を探すこと、新しい現象を見つけることは、自然という航空写真からそこに映っている道路や駅を見つけ出し名前をつける「地図作りのようなもの」(アンソニー・レゲット氏)。
そう考えるとワクワクします。地図作りに参画しませんか?
鈴木先生・谷口先生についてもっと知りたい方は東1号館103へ💨
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2025/12/20